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シリコンアイランドにおける特徴

 シリコンアイランドとは九州における別名の一つであり、九州地方に関しては半導体産業が盛んであり、最盛期に関しては生産量が全世界のおよそ10%にも達しており、シリコンバレーにならった上で半導体原料のシリコンよりこの名称が生まれています。
 また、九州は半導体製造において必要な良質である水が豊富であり、労働力や広い用地による確保が容易となっており、各地に空港が整備されて製品の空輸ができる事などの好条件が揃っており、1960年代末より半導体工場が増加しています。
 なお、雇用面においては、九州における2000年の半導体製造装置や半導体素子、集積回路の従業員数に関してはそれぞれ5577人、7609人、34894人と大きな存在になっています。


 なお、九州における半導体製造に関しては、大手電機メーカーの主導によって始まっています。しかも、各社は既存による自社工場や新設工場において、主として拡散工程などによる一貫かつ前工程を手掛けており、組立工程など労働集約型による後工程は求人のネットワークを持っている地元企業に当初よりアウトソーシングしています。
 このために、部品や加工による精度を高めていく目的によって地元企業に対する技術支援が行なわれており、結果として開発や設計を行っていく技術者がこれらの企業においても育成されています。
 そして、成長している協力企業の代表例としては、NEC系による原精機産業や東芝系のユニック、三菱電機系による大津電子などがあります。


 しかも、こうした流れより1980年代においては金型メーカーによる創業が活発になっており、なお、この時期に関してはテクノポリスが九州においても各地に作られており、自治体における意識改革や地元企業によるさらなる技術高度化に対して一定の寄与をしています。
 その一方において、蓄積している技術のない異分野による地元企業の参入に関しては困難になっています。そして、労働力の安定確保などによるために大型工場に関しては各県に分散した上で立地しており、結果としては小規模による企業城下町が各地に形成されています。
 しかも、この過程において各県間の企業誘致競争が発生していますが、近年における課題としては、県境を超えた九州全体に関する半導体産業政策の総合的な調整などが挙げられています。また、国内向けによる半導体製造装置の製造拠点を台湾や中国に設けている企業が出現したり、半導体部品の中国向けによる中国向け輸出が急増していくなど、九州における地理的特徴を活かした新たな動きも生まれています。

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